特別栽培を取り扱う理由は?

特別栽培を取り扱う理由は?

特別栽培というのは、特別栽培農産物のことです。
お野菜や果物を育てる際に、「化学合成農薬(以下、農薬)、化学肥料由来の窒素成分を使用」「ただし、使用量はその地域の慣行栽培で使われる量の半分以下とする」、そういう基準をクリアしたものが特別栽培の青果物です。

坂ノ途中からお届けする果物や一部のお野菜のなかには特別栽培相当のものがあります。どうして有機栽培ではないものを扱うのか、その理由をお伝えしておきたいと思います。

りんごを例に説明しましょう。芽を出したばかりのりんごの木が、 実をつける一人前のりんごの木になるにはおよそ10年かかります。10年かけて育ったりんごの木が、 病気や害虫のせいで枯れたり、ひどく弱ったりしてしまうと、ふりだしに戻ります。

お野菜は毎年、毎作、 新しい苗や種を植えられますが、りんごや桃、梨のような木本性の果樹は、そういうわけにはいかない。1本の樹をすごく大事にしなければなりません。

果樹の無農薬栽培や自然栽培は、農家さんに相当の技術があって、 栽培に適した土地や気候で、と条件が揃わないと難しい。無理をして無農薬でりんごを作って、数年で枯らしてしまう。これでは私たち、坂ノ途中が大切にしている「100年先もつづく、農業を」と いうメッセージを裏切ることになってしまいます。毎年りんごの木に実がつくことが、営農を可能に、持続可能な農業につながっていくと考えています。


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